風 景

島 根


 美保関灯台


   訪問日


 2015年 5月


詳 細


 島根県 松江市 地蔵崎の馬着山にある灯台です。
 1898年(明治31年)初点で、フランス人設計・日本人施工の灯台です。
 山陰地方で最古の石造灯台で、日本の灯台50選・「世界灯台100選」に選ばれています。
 また、灯台として初めて登録有形文化財に登録されたAランクの保存灯台です。
 2009年には「近代化産業遺産」に選定されました。

 1881年(明治14年)初点灯時は第1等フレネルレンズを使用していました。
 建設当初の名称は「地蔵崎灯台」でしたが、1935年に「美保関燈台」に改称されされました。
 1922年に電化され、1954年にこれまで使用されていた第1等フレネルレンズからLB−90型灯器に交換となり、
 1962年に自動化され無人化されました。
 現在は1993年に交換されたメタルハライド電球のLB-M60型灯器となっています。

 灯台の隣ある旧吏員退息所は「美保関観光ビュッフェ」というレストランとなっています。
 窓際の席に座ると海を見ながら食事が出来ます。
 ビュッフェ内に美保関灯台で実際に使用されていた第1等フレネルレンズが展示されています。
 このレンズは1957年「燈台守」を題材に公開され、大ヒットした「喜びも悲しみも幾歳月」という映画でセット撮影用にも
 使用されたそうです。


 構造は白色 石造、高さ14.0m、灯火標高82.9m、単閃白光 毎12秒に1閃光、光度49万カンデラで光達距離は
 23.5海里 約44kmとなっています。

 1927年に美保関灯台の沖合いで「海の八甲田事件」とも呼ばれる美保関事件が発生しました。
 帝国海軍による夜間演習中に起きた複数の軽巡洋艦と駆逐艦が衝突した事故で、 119名が殉職されました。
 現在も灯台から30km程沖合いの海底130mに衝突された駆逐艦「蕨(わらび)」が沈んでいます。


 「美保関灯台」のある地蔵崎は島根半島の東端になります。反対側にあたる島根半島西端には美保関灯台と同じく、
 「世界灯台100選」・「日本の灯台50選」、Aランク保存灯台の「出雲日御碕灯台」があります。
 こちらは参観灯台で、日本一の塔高を誇る石造灯台です。


行き方


 地蔵崎は鳥取島根の県境にあります。米子市から国道431号線を境港方面に北上し、そのまま境水道を渡ります。
 橋を渡った交差点を左折し島根県道2号線を進みます。終点が美保関灯台です。
 終点部分に大きな駐車場があります。






駐車場からすぐにある展望所。








右方に灯台が見えます。




灯台入り口。








旧吏員退息所はレストランとして再利用されており、綺麗に整備されています。








すぐ横に灯台があります。




ビュッフェ入り口。




この建物も登録有形文化財となっています。




灯台全景。








石造灯台は白く塗ってあると、とても綺麗です。




日時計と。








入り口に掲げられています。








灯室。




LB-M60型灯器。




灯台の隣にある照射灯。




この照射灯から400m程沖にある地ノ御前島を照らしています。




灯台の周囲を廻る道にある鳥居。
照射灯が照らしている「地ノ御前島」と4km程沖にある「沖ノ御前島」が、
美保神社の飛地境内社だそうです。




灯台を海側から。




照射灯と。




手前の建物がビュッフェです。
















隠岐の島が見えるそうです。
この日は霞んで見えませんでした。




美保関事件の説明板
写真は駆逐艦「蕨」








4km程沖にある「沖ノ御前島」です。
沖ノ御前島灯台が建っています。
美保神社のご神体だそうですが、渡しの船があるので磯釣りが出来ます。




1930年にこの地を訪れた与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌が石碑になっています。




灯台の正面入り口。












ビュッフェ内にある初代レンズ。








歴史を感じる良い灯台でした。






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